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4月30日の世界の昔話 カメのこうらはヒビだらけ


福娘童話集 > きょうの世界昔話 > 4月の世界昔話


4月30日の世界の昔話



カメのこうらはヒビだらけ



カメのこうらはヒビだらけ

ブラジルの昔話 → ブラジルの国情報


♪音声配信


 むかしむかし、あるところに、一ぴきのカメがいました。
 このカメは、たいへん知りたがりやでした。
 ある晩のことです。
 カメは砂浜にでて、きれいな星空をながめていました。
「ああ、なんてきれいな空だろう。なんてすてきな星だろう。あの星のそばは、どんなふうなんだろうなあ」
 空を見あげているうちに、カメは星のそばへいってみたくなりました。
 カメはノッソリノッソリと、空をめざして歩きはじめました。
 歩いているうちに、夜があけました。
 なお歩きつづけているうちに、日がくれて、また夜がきました。
 カメが空を見あげてみると、星はあいかわらず空高くかがやいています。
 カメはガッカリしましたが、でもまた元気をだして、ノロノロと歩きはじめました。
 でも、歩いても歩いても、星は近くなりません。
 カメはつかれきって、もう、ひと足も前ヘ進めなくなりました。
「もうだめだ。星のそばへなんか、とうていいけないんだ」
 カメがかなしんでいると、灰色のアオサギがそばを通りかかりました。
「こんにちは、カメさん。こんなところでなにをしているのですか?」
「はい。星のそばヘいってみたいんだけど、歩いても歩いてもいけないんだよ。アオサギさん。わたしを空へつれていってくれないかい?」
「いいですとも。おやすいご用です。さあ、わたしの背中におのりなさい」
 カメは大喜びで、アオサギの背中によじのぼりました。
 アオサギは、つばさをひろげてまいあがりました。
 アオサギは、グングン空高くのぼっていきます。
 しばらくして、アオサギはカメに聞きました。
「カメさん、カメさん。地面が見えますか?」
「見えるよ。ずいぶん小さくはなったけどね」
と、カメはこたえました。
 アオサギは、いっそう高くのぼっていきました。
 しばらくいくと、またカメに聞きました。
「カメさん、地面はまだ見えますか?」
「いや、アオサギさん。もう見えなくなってしまったよ」
 するととつぜん、アオサギは大声をあげて笑いだしました。
「えっへへへ。バカなカメさん、バイバーイ」
 そしていきなり、高い高い空の上で、クルリと、ちゅうがえりをしたのです。
 じつはアオサギは、わるい魔法使いだったのです。
 カメはアオサギの背中から、あっというまにほうりだされて、まっさかさまに落ちていきました。
 かわいそうなカメは、目をしっかりとじて、いっしょうけんめい神さまにおいのりしました。
(神さま、神さま、神さま。もしも、たすけてくださったら、もう二度と、空ヘいきたいなどともうしません)
 地面の近くまできたとき、カメは目をあけてみました。
 すぐ近くに、森や山が見えます。
「あぶない! みんなよけてくれ! どいてくれ!」
 カメは、むちゅうでさけびました。
「ぼくにぶつかったら、みんなつぶれてしまうぞ!」
 森の木も、山の岩も、いそいでわきヘよけました。
 ドシーン!
 カメは地面に、ものすごいいきおいでぶつかりました。
 でもカメは、死にませんでした。
 けれども、カメのこうらは、コナゴナにくだけちってしまいました。
 それを、一人のよい魔法使いが見ていました。
 魔法使いはカメをかわいそうに思い、こうらのかけらをあつめてつないでやりました。
 このときからカメのこうらは、ひびだらけになってしまったのです。


おしまい


きょうの豆知識と昔話


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4月29日の世界の昔話 トラ退治


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4月29日の世界の昔話



トラ退治



トラ退治

韓国の昔話 → 韓国の国情報


♪音声配信


 むかしむかし、あるところに、トラ狩りの上手なおじいさんがいました。
 このおじいさんに鉄砲(てっぽう)を向けられたら、どんなに強いトラもたちまち撃ち殺されてしまいます。
 ですからトラ山のトラたちは、おじいさんの姿を見ると慌てて逃げ帰ってしまいました。
「やあ、今日は危ないところだった。もう少しであのじいさんに見つかるところだった」
と、トラのお父さんは冷や汗をふきながら、子どもに話しました。
 おじいさんの腕前は、トラたちの間では誰一人知らないものはありません。
 けれどもおじいさんは、もう年を取っていました。
 それで鉄砲の打ち方を、息子に教えたいと思いました。
 ところがこの息子は大変な怠け者で、まったく鉄砲を習おうとはしないのです。
「そんなもの覚えたってしようがない。山中のトラは、親父がみんな退治しちまうだろうから」
と、勝手な事を言っては、毎日毎日遊んでいました。
「・・・・・・」
 おじいさんはどうしようもなく、一人で山へ行ってはトラを打ち取っていました。
 けれども息子のお嫁さんはとてもしっかりしているので、おじいさんはこのお嫁さんだけを頼りにしていました。


 ある日、おじいさんがポックリと死んでしまいました。
 今度は息子が働かなければ、暮らしてはいけません。
 そこで息子は仕方なしに、山へ木を切りに出かけました。


 ある時、息子が山で木を切っていると、木のかげから大きなトラが現れました。
 息子はビックリして、腰が抜けてしまいました。
「ト、ト、トラさま。ど、どうか、お、お助けを・・・」
 トラは、舌なめずりをして言いました。
「駄目だ。わしの家族はみんな、お前のじいさんに殺されてしまった。今度はこっちがお前を殺す番だ」
「ト、トラさま。待って下さい。召し上がるなら、明日の朝まで待って下さい。このたきぎを家へ置いてきますから。そうしないと、家の者が困るんです」
「・・・ふむ。それなら、明日の朝早く来い」
 トラは、ゆっくり立ち去りました。


 息子は青い顔で家にたどり着くと、お嫁さんに山で何があったかを話しました。
「それで、どうするつもりなの?」
と、お嫁さんは尋ねました。
 息子は、
「どうするって、夜が明けたら、約束通り殺されに行くしかないだろう」
と、言って、泣き出しました。
 すると、お嫁さんはニッコリして言いました。
「そうね。では行ってらっしゃいな。お父さんがトラ退治を教えて下さると言っていたのに、なまけていたあなたが悪いんですもの」


 次の朝、息子はションボリとうなだれて、山へ登って行きました。
 お父さんに鉄砲の打ち方ぐらい教わっておけばよかったと思っても、もうどうにもなりません。
 おまけにお嫁さんまで、ニッコリ笑って送り出してくれたのです。
 これではもう、死ぬよりほかはありません。


 息子はお昼近くに、やっと昨日の場所ヘ着きました。
「やい、遅いぞ!」
 トラが、キバをむいて怒鳴りました。
「は、はい、その、あの・・・」
と、息子がモグモグ言っていると、突然後ろの木の間から、
「せがれ、お前の前にあるのはたきぎか? それともトラか?」
と、言う声がしました。
 ハッと振り向くと、木の間からトラ狩り名人のおじいさんが、鉄砲をこちらに向けて立っているではありませんか。
 ビックリしたのは、トラの方です。
 あわてて首をすくめると、息子に小声で言いました。
「『たきぎです』と、言え」
 息子は、言われた通り、
「たきぎです!」
と、大きな声で返事をしました。
「それなら、なぜさっさと束にしてしばらないんだ?」
と、おじいさんが尋ねました。
 するとトラが、
「『一人じゃ、しばれません。あとでやります』と、言え」
「一人じゃ、しばれません。あとで・・・」
 息子が言いかけると、おじいさんは、
「一人で出来ないのなら、わしが手伝ってやる」
と、言いました。
 トラは驚いて、
「じいさんを呼ぶな。お前一人でしばれ。その代わりあとでほどいてくれよ。お前を食うのは、やめにしてやるからな」
 そこで息子は、震えながらトラをしばり始めました。
 するとおじいさんは、
「グルグル巻きに、しばったか?」
と、尋ねました。
「いいえ、一回きりです」
「たきぎなら、グルグル巻きにしろ」
「うん。五回しばったよ」
「まだだ、もっと、しばれ」
 息子は言われるままに、トラの体をグルグル巻きにしばりました。
「どうだ」
「十五回、しばったよ」
「よかろう」
 おじいさんは鉄砲を持ちかえると、木の間から出てきました。
 そして近寄ってきて、息子の顔を見てニッコリ。
「・・・? あっ、あれっ、お前かあ」
 現れたのは、おじいさんの姿をした自分のお嫁さんだったのです。
 しっかり者のお嫁さんのおかげで、だんなさんはトラを生け捕りにしたのです。


おしまい


きょうの豆知識と昔話


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4月28日の世界の昔話 ハエとミツバチ


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4月28日の世界の昔話



ハエとミツバチ



ハエとミツバチ

アルゼンチンの昔話 → アルゼンチンの国情報


♪音声配信


 むかしむかし、二人の姉妹(しまい)がいました。
 妹の名まえはブンブンブンで、姉の名まえはウウウウウです。
 妹のブンブンブンは、それはそれははたらき者で、食べ物がないさむい冬のために、せっせと食べ物を集めてまわりました。
 しかし姉さんのウウウウウは、先のことは何も考えずに、毎日遊んでばかりです。
 ある日、ブンブンブンがいいました。
「ねえ、お姉さん、そんなになまけてばかりいると、今にきっとこまるわ。だって食べ物がない冬は、とても長いのよ。ミツのある花なんか、どこをさがしてもありはしないわ」
 でもウウウウウは、のんきそうにいいました。
「まあ、あなたったら若いくせに、そんな先のしんぱいばかりしているなんて、どうかしてるわ。さむくなればなったで、どうにかなるものよ。・・・そうねえ、わたしの妹ははたらき者ですもの。きっと、おいしいミツをごちそうしてくれるわ」
「まあ、お姉さんたら。わたしだって、遊びたいのをがまんしてはたらいているのよ。せっかく集めたミツを、なまけ者のお姉さんにとられてしまうなんて、とんでもないことだわ」
 やがて妹は、姉さんとわかれてくらすことにしました。
 さて、食べ物のない、さむい冬がやってきました。
 妹は、たくわえてあるミツを食ベて、のんびりとくらしていました。
 ある日、姉さんが妹の家の戸をたたきました。
おねがいだから、食ベ物をめぐんでちょうだいな。おなかがすいて、死にそうなの」
 それは、とてもあわれなすがたでした。
 やがてなまけ者の姉さんは、バツとしてハエにかわり、はたらき者の妹は、ミツバチになりました。


おしまい


きょうの豆知識と昔話


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きょうの誕生日1974年 鈴木奈穂 (タレント)


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4月27日の世界の昔話 クマたいじのゆうしゃ


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4月27日の世界の昔話



クマたいじのゆうしゃ



クマ退治の勇者

タイの昔話 → タイの国情報


♪音声配信


 むかしむかし、ある森の近くに、おくびょうなお百姓(ひゃくしょう)がすんでいました。
 ある日、お百姓とおかみさんが、いつものように畑をたがやしていると、森のおくでガサゴソと音がしました。
「はて、なんだろう?」
 お百姓は、音のするほうを見てビックリ。
 なんと大きなクマが、のっそりのっそりと出てきたのです。
「た、たすけてくれえ!」
 よわむしのお百姓は、その場におかみさんをおきっぱなしにして、あわててにげだしました。
 おかみさんも、声がでないほどビックリしましたが、でも、おかみさんはお百姓ほどよわむしではありません。
「ようし!」
 おかみさんは、お百姓がおいていったオノをふりあげると、クマにむかっていきました。
 そしておかみさんは、たった一人でクマとたたかい、とうとうクマをやっつけたのです。
 おかみさんがたおしたクマをひきずって家までかえると、よわむしのお百姓はビックリしていいました。
「わあ。にょうぼうのおばけだ! 自分だけにげて悪かった! あやまるから助けてくれー!」
 お百姓は家の戸をしっかりしめて、おかみさんを中へいれようとしません。
 おかみさんがクマに殺されて、ばけてきたと思っているのです。
「しっかりしなさいよ。わたしですよ。おばけじゃありませんよ」
 おかみさんがなんどもいったので、やっとよわむしのお百姓は、おかみさんと死んだクマを家の中へいれてやりました。
「かんしん、かんしん。よくおまえ一人で殺せたものだ。だが、もし人にきかれたら、このクマはわしが殺したというんだぞ」
と、お百姓がいいました。
「あら、どうしてですか?」
「よく考えてみろ。男でさえも殺せないクマを、なんで女のおまえが殺せると思う。みんな、おまえがうそをついていると思うぞ。だからクマたいじをしたのは、わしだということにしておけ」
 お百姓はおかみさんにそういうと、さっそくお城へいって、
「クマを殺しました」
と、殿さまにいいました。
 殿さまがしらべてみると、たしかにクマが殺されています。
「なるほど。おまえはクマたいじの勇士(ゆうし)だ。けらいにしてやろう」
 殿さまはお百姓をけらいにして、たくさんのごほうびをあげました。
 クマたいじのお百姓は、どこへいっても評判です。
「えっへん! おっほん!」
 お百姓は毎日、大いばりで歩き回りました。
 ところがある日、こまったことがおこりました。
 お城の井戸(いど)の中にコブラという毒(どく)ヘビがいるので、それをたいじするようにと殿さまに命令されたのです。
「わあ、こまったな。どうしよう?」
 お百姓はおそろしくて、ブルブルとふるえだしました。
 なにしろ、コブラの毒はとても強くて、かまれたらすぐに死んでしまうのです。
 でも、いつもいばっているので、コブラたいじはできないとはいえません。
 お百姓はしかたなしに、長いロープを井戸の中にたらして、井戸の中へとおりていきました。
 でも、井戸の中はうすぐらくて、どこにコブラがいるのかわかりません。
「ああ、こわい、こわい。やっぱり、コブラはたいじできませんとあやまろう」
 よわむしのお百姓は、はやく逃げ出そうと、ロープをむちゅうで引っ張りました。
 しかし、ロープだと思ってにぎったのは、ロープではなくコブラだったのです。
「ひゃあ。コ、コ、コブラだあ!」
 お百姓はコブラをギュッとにぎったまま、手をブンブンとふりまわしました。
 すると、お百姓がつかんだのは、ちょうどコブラの首だったので、コブラはいきができなくて死んでしまったのです。
「・・・おや? おおっ! ばんざーい! コブラをやっつけたぞ。ロープをひきあげろ。はやくひきあげろ!」
 お百姓は、大声でさけびました。
 よわむしのお百姓は、毒ヘビのコブラを殺したので、また殿さまにほめられました。
「おまえほどいさましくて強いものはいない。おまえがいてくれたら、となりの国の兵隊が何百人せめてきたって平気じゃ」
「さようでございますとも。敵兵の二千や三千、ただのひとひねりでございますわい。ワハハハハハ」
 お百姓がとくいになって殿さまと話していると、けらいたちが、あわててやってきました。
「たいへんでございます。となりの国の兵隊が、この町の近くまでせめてきました!」
「なに、それはほんとうか。よし、クマとコブラをたいじした勇士よ。おまえがいって、敵兵どもをひねりつぶしてこい!」
「え? あの、わたし一人でですか?」
「そうだ、さっき敵兵の二千や三千、ただのひとひねりと言ったであろう。期待しておるぞ!」
 お百姓は、まっさおになりました。
 でも殿さまのいいつけなので、しかたなしにでかけました。
「たった一人だなんて、どうしたらいいのだろう。・・・そうだ。まずは敵のようすをさぐってこよう」
 お百姓は夜になると、コッソリと敵軍のそばまでしのんでいきました。.
 見ると、敵兵がおおぜいいるそばに、大きな木がありました。
 お百姓は敵兵に見つからないように、その木の上にのぼりました。
 そして、そっと耳をすましていると、敵兵たちはこんなことを話しています。
「この国の兵隊でこわいのは、あのクマとコブラをたいじした男だけだ。あいつさえやっつけてしまえば、こっちの勝ちだ」
「よし、まずはあの、クマたいじの勇士をやっつけよう」
 よわむしのお百姓は聞きながら、こわくてこわくて、ガタガタとふるえだしました。
 ところが、あんまりふるえているので、つかまっていた枝がおれてしまいました。
 ドシーン!
 お百姓はまっさかさまに、敵兵のいるまん中へころがりおちてしまいました。
「敵だ! 敵が一人でせめてきたぞ!」
 こうなればやけくそです。
 お百姓はすぐに立ちあがると、もっていた刀をふりあげ、
「こらあ! ものどもよく聞け! わしがクマとコブラをたいじした勇士だぞ! わしは空からとびおりることもできるし、まいあがることもできる。さあどうだ。わしとたたかうものは、出てこい!」
と、大声でさけびました。
 敵兵たちは、ビックリ。
 空から突然、評判のクマたいじの勇士がとびおりてきたので、もう、こわくてなりません。
「それっ。にげろ、にげろ!」
と、あわててにげだしました。
 こうしてクマとコブラをたいじしたお百姓は、おおぜいの敵兵を一人で追い返したので、殿さまからたいそうほめられました。
 そして国じゅうの人から、強い勇士とほめられたのです。


おしまい


きょうの豆知識と昔話


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きょうの誕生日1987年 鈴木杏 (俳優)




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4月26日の世界の昔話 月の見ていた話十四夜


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4月26日の世界の昔話



月の見ていた話十四夜



月の見ていた話十四夜

アンデルセン童話 → アンデルセン童話の詳細


♪音声配信


 こんばんわ。
 わたしは、高い空の上にいる月です。
 タ方から朝になるまで、いろんな国のいろんなところをながめます。
 では、ゆうべ見たことを話してあげましょう。
 森の道を歩いていくと、屋根にこけがはえたお百姓(ひゃくしょう)さんの家があります。
 まどの下にはモモ色や黄色の花がさいていて、小さな庭の畑にはキャベツがうえてありました。
 そして門のところには、にわとこ(→スイカズラ科の落葉大低木)の木が一本立っています。
 枝にはコウノトリが巣(す)を作っていて、きのうの夜も、カチカチとくちばしをならしていました。
 そのコウノトリを、女の子はジッと見ていました。
 ドアの下の石段にすわって、ほおづえをついて、ときどきため息をもらしていました。
 そのときドアが開いて、おにいちゃんが出て来ました。
「なにをしているんだい?」
「おにいちゃん、おとなりのおばさんが言ってたの。赤ちゃんは、今夜コウノトリがつれて来るよって。なのに、うちのコウノトリ、ちっとも出かけないの」
「アハハ。コウノトリはね、赤ちゃんをつれて来ないよ」
 おにいちゃんは、女の子の横にこしを下ろしました。
「じゃあ、誰が赤ちゃんをつれて来るの?」
「それはね、神さまだよ。神さまは大きなマントに赤ちゃんをつつんできてくださるのさ。でも残念なことに、その姿は人間には見えないんだって」
 おにいちゃんがそう言ったとき、いきなり強い風がふいて、にわとこの木がガサガサと音をたててゆれました。
 おにいちゃんと女の子は顔を見合わせて、急いで手を合わせました。
 神さまが、いらしたにちがいありません。
 そして風がやむと、二人は手をとりあって、ホッとうなずきました。
 するとドアが開いて、手伝いに来ていたおとなりのおばさんが言いました。
「ねえ、コウノトリが何をつれて来たか見てごらん。かわいい男の赤ちゃんだよ」
 おにいちゃんと女の子は、
「そんなこと、とっくに知ってるよね」
と、クスッと笑いあいましたよ。


おしまい


きょうの豆知識と昔話


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きょうの誕生日1971年 田中直樹 (芸人)


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4月25日の世界の昔話 キツネと獲物


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4月25日の世界の昔話



キツネと獲物



キツネと獲物

フィンランドの昔話 → フィンランドの国情報


♪音声配信


 むかしむかし、漁師が魚をいっぱい大きなカゴにいれて、こおった道を引っぱって歩いていました。
「ああ、こんなにたくさん魚がとれたのは久しぶりだなあ。家で待っているおかみさんは、どんな顔で喜んでくれるだろう」
 漁師は、おかみさんのうれしそうな顔と声を思いうかべて、ニッコリほほえみました。
 すると、道のまん中にキツネがたおれていました。
 どうやら、死んだキツネのようです。
「こりゃいいや。今日はついてるぞ」
 漁師はキツネをヒョイと抱きあげ、カゴの魚の上にポンとおいて、またニッコリほほえみました。
「こいつで、あたたかいえりまきを作ってやれるぞ」
 漁師は家に帰ると、おかみさんに言いました。
「おーい、今夜はごちそうだぞ。おまけにプレゼントもあるぞ」
 そして、カゴの中をみたとたん、
「ああっ!」
と、さけんでしまいました。
 なんとカゴには、キツネも魚もないのです。
 漁師は大きなカゴをひっくり返して調べましたが、穴など開いていません。
「しまった。これはキツネにだまされたんだ!」
 漁師はガッカリして、肩をガクンと落としました。
 じつはキツネは、カゴいっぱい魚をつんだ漁師を見て、死んだふりをしていたのです。
 そして、思った通りに魚の上にのせてくれたので、一匹ずつ魚を道に落とし、最後の一匹を道に投げると、キツネは漁師にわからないようにカゴから飛びおりて、大急ぎで落とした魚を次々とひろいながら、森へ帰って行ったのでした。
 魚をたくさん持って森へ帰ってきたキツネを見つけて、オオカミがたずねました。
「そんなにたくさんの魚、どうしたんだい?」
 キツネはすまして、こう答えました。
「かんたんさ。村の井戸(いど)にしっぽをたらしておいたら、ごらんのとおりさ。魚がドンドンくいついて、もう大変だったよ」
「ふーん。それはいいことを聞いたぞ」
 オオカミはすぐに村の井戸へ走って行き、自分のしっぽを井戸の中にたらしました。
 キツネは魚をおなかいっぱい食べてから、村へ出かけていきました。
 そして、一軒のお百姓さんの家へ行き、大声で言いました。
「大変だ。井戸でオオカミがウンチをしてる!」
 それを聞いた家のおかみさんが、棒を持って飛び出してきました。
「なんだって! 大切な井戸水にウンチだなんて、じょうだんじゃないよ!」
 おかみさんは近所中のおかみさんをよび集めて、井戸へ走って行きました。
 それを知って、オオカミはビックリです。
 あわてて逃げようとしましたが、こおった井戸水にしっぽがしっかりかたまってしまい、しっぽがぬけません。
 おかみさんたちは、
「このオオカミめ! ただじゃすまないよ!」
と、持ってきた棒でオオカミをポカポカなぐりました。
 一方、キツネはおかみさんが出て行った台所にしのびこみ、バターのツボに手をつっこみました。
 そしてペロペロとなめると、今度は頭から足まで体中にバターをぬりました。
 そうして台所をぬけ出し、いちもくさんで森へ走ってかえりました。
 森にたどりつくと、キツネはうずくまってオオカミを待ちました。
 しばらくして、オオカミはキズだらけで帰ってきました。
 ボロボロになったしっぽからは、血が出ています。
 オオカミはキツネを見ると、かみつきそうないきおいでどなりました。
「やい! お前のせいでひどい目にあったぞ!」
 するとキツネは、ウーン、ウーンと、くるしそうなうなり声をあげてオオカミを見あげました。
「まあ、そう言わないでくださいよ。わたしもあなたと同じように棒でたたかれて、頭から脳ミソが出てしまったのですから」
 オオカミは、ベトベトにぬれたキツネの頭と体を見ると、
「そうか、お前の方が大変だったな。よし、おぶってやるよ」
と、キツネを家まで送ってやりました。
 キツネはオオカミの背中で、ニヤリと笑うと、
「どうもありがとう、オオカミさん」
と、いって、バターのついたベトベトの手をおいしそうになめました。


おしまい


きょうの豆知識と昔話


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きょうの誕生日1970年 鶴田真由 (俳優)




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4月24日の世界の昔話 魔法のぼだいじゅ


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4月24日の世界の昔話



魔法のぼだいじゅ



魔法のぼだいじゅ

ロシアの昔話 → ロシアの国情報


♪音声配信


 むかしむかし、ある村に、びんぼうなお百姓(ひゃくしょう)さんがいました。
「おお寒い! まきをさがしにいこう」
 お百姓さんはオノを持って森へ行き、一本の大木を見つけました。
「これはすばらしい木だ! オノをあてると、コツコツといい音がする。これはぼだいじゅ(→おしゃかさまがさとりをひらいたといわれる、クワ科の常緑高木)だな」
 オノをふりあげ、きろうとすると、
「きらないで! ほしいものはなんでもあげるから」
と、ぼだいじゅが、人間の声でいったのです。
「それじゃ、おれをほかのお百姓より金持ちにしてくれ」
「家へ帰ってごらん。のぞみはかなってるよ」
 お百姓さんが帰ってみると、新しい家にはウマがいて、小屋には食べ物が山ほどありました。
「すごいや! なんと、おかみさんまでいるぞ! ・・・けど、あの顔は気に入らないや。そうだ、ぼだいじゅのところへいってはなしてみよう」
 お百姓さんはオノをもって出かけ、ぼだいじゅの木をコンコンとたたきました。
「何がほしいんだね?」
「もっときれいなおかみさんにしておくれ」
「家へ帰ってごらんよ」
 お百姓さんが帰ると、きれいなおかみさんがまっていました。
 お百姓さんは大よろこびしましたが、でもすぐに、つぎのほしいものが心にうかびました。
「金持ちのお百姓にはなったが、村長になれたらもっといいなあ」
 お百姓さんはオノをもって、出かけました。
「お百姓さん、今度は何がほしいのかね?」
 お百姓さんは、ぼだいじゅの木にたのみました。
「金持ちにはなったが、村長には頭があがらない。だから村長になってみたいんだよ」
「家へ帰ってごらん。のぞみはかなってるよ」
 家に帰ると、一まいの紙がとどきました。
《おまえを村長にする》
 お百姓さんは村長になったとたんに、もう、つぎのよくが出てきました。
「おれは、貴族(きぞく)になってみたいなあ」
 お百姓さんはまた、森へいきました。
「おやおや、またか。何がほしいんだね?」
「えらい貴族になりたいなあ」
「家へ帰ってごらん。のぞみはかなうよ」
 家に帰ると、王さまの使いが知らせをもってきました。
《おまえを貴族にする》
 貴族になるとすぐ、つぎのよくが出ました。
「王さまになりたいもんだなあ」
 お百姓さんは森へ出かけ、木をたたきました。
「・・・今度は、何がほしいのかな?」
「王さまだ。なんといっても、王さまはだれよりもえらいんだ。王さまにはなれないものかね?」
 木は、大きな声でどなりました。
「このよくばりめ! 金持ちの次は村長、村長の次は貴族、貴族の次は王さまだと! どうせ王さまの次は神さまだろう。これいじょうのぞむと、おまえは何もかもなくしてしまうぞ」
 お百姓さんは、貴族でがまんをしました。


おしまい


きょうの豆知識と昔話


きょうの記念日日本ダービー記念日
きょうの誕生花 → むれすずめ
きょうの誕生日1962年 山咲千里 (俳優)




きょうの日本昔話 → ひげの長者
きょうの世界昔話 → 魔法のぼだいじゅ
きょうの日本民話 → 娘ギツネの恩返し
きょうのイソップ童話ゼウスとサル
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4月23日の世界の昔話 白雪姫


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4月23日の世界の昔話



白雪姫



白雪姫

グリム童話 →グリム童話の詳細

白雪姫のぬりえ


♪音声配信


 むかしむかし、とっても美しいけれど、心のみにくいおきさきがいました。
 おきさきは魔法のカガミを持っていて、いつも魔法のカガミにたずねます。
「カガミよカガミよ、この世で一番美しいのはだれ?」
 おきさきは、カガミがいつものように、
「あなたが一番美しいです」
と、答えるのを待ちました。
 しかしカガミは、
「あなたの娘、白雪姫(しらゆきひめ)です」
と、答えたのです。
 おきさきは、白雪姫の2度目のお母さんです。
 おきさきは激しく腹を立て、白雪姫を猟師(りょうし)に殺させようとしました。
 でも、心のやさしい猟師は、白雪姫をそっと森の中にかくして、おきさきには白雪姫を殺したとうそをついたのです。
 白雪姫は、森に住む七人の小人たちと暮らすことになりました。
 そして小人たちが山に働きに入っている間、そうじやせんたくや針仕事をしたり、ごはんを作ったりして、毎日を楽しくすごしました。
「白雪姫、わたしたちが仕事にいっている間、だれも家に入れちゃいけないよ。あのこわいおきさきに、ここが知られてしまうからね」
と、いつも小人たちはいうのでした。
 ところがある日、
「カガミよカガミよ、この世で一番美しいのはだれ?」
と、おきさきがカガミに聞くと、
「山をこえたその向こう、七人の小人の家にいる白雪姫です」
と、答えたのです。
「なんですって!! あの猟師、うらぎったね! よし、こうなれば」
 自分で白雪姫を殺そうと考えたおきさきは、物売りのおばあさんに化けると、毒リンゴを手に七つの山をこえて、小人の家に行きました。
 そして、まどをたたいて言いました。
「美しい娘さんに、おくりものだよ」
「まあ、何てきれいなリンゴ。おばあさん、ありがとう」


白雪姫と毒リンゴ


 けれど、そのリンゴを一口かじるなり白雪姫はバタリとたおれて、二度と目をひらきませんでした。
 白雪姫が死んだことを知った小人たちは悲しみ、せめて美しい白雪姫がいつでも見られるようにと、ガラスのひつぎの中に白雪姫を寝かせて、森の中におきました。
 そしてある日、1人の王子が森で、白雪姫のひつぎを見つけたのです。
「何てきれいな姫なんだ。まるで眠っているようだ」
 王子は思わず、ひつぎの中の白雪姫にキスをしました。
 するとキスしたはずみで、毒リンゴのかけらが白雪姫ののどから飛び出したのです。
 目を開けた白雪姫は、
「わたしは、どこにいるのかしら?」
と、王子にたずねました。
「ずっと、わたしといっしょにいるのですよ。姫」
 王子と結婚した白雪姫は、ずっと幸せに暮らしました。


おしまい


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4月22日の世界の昔話 アラジンのランプ


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4月22日の世界の昔話



アラジンのランプ



アラジンのランプ

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♪音声配信


 むかしむかし、アラジンという若者がいました。
 あるときアラジンのところに、あやしい男がやってきていいました。
「ついてこい。いい所ヘ連れていってやる」
 男は、悪い魔法使いです。
 町から遠く離れた所までくると、男は呪文(じゅもん)をとなえました。
 とたんに、地面に大きな穴があいたのです。
「穴の奥にある、古いランプを持ってくるのだ」
 魔法使いはアラジンの指に、大きな指輪(ゆびわ)をはめました。
「こわがることはない。これはお守りだ」
 アラジンが穴の中へおりていくと美しい庭があり、木には色とりどりの実がなっています。
 赤い木の実や、青い木の実や、白い木の実。
 よく見ると、それらは全部宝石で、赤い木の実はルビー、青い木の実はサファイア、白い木の実はダイヤモンドです。
 魔法使いにたのまれたランプは、かんたんに見つかりました。
 アラジンがもどってくると、魔法使いはソワソワしながら待っていました。
「よし、ランプをよこせ。早くしろ!」
 こわくなったアラジンは、思わずあとずさりしました。
 すると、怒った魔法使いは出口をふさいでしまいました。
「しまった、どうしよう」
 アラジンは思わず、お守りの指輪をこすりました。
 そのとたん、指輪が太陽のようにかがやいて、中から大男が現れたのです。
「わたしは指輪の魔神(まじん)です。ご主人さまが指輪をこすってくれたので現れました。ご用はなんでしょうか?」
「ああ、家に帰りたいんだ」
「おやすいごようです」
 そのとたん、アラジンは家にもどっており、アラジンに気がついたお母さんがいいました。
「おや、古いランプなんか持って、どうしたのだい?」
「あっ、これかい。ひろったんだよ。・・・うん? なにかかいてあるな」
 アラジンが服のすそでランプをみがくと、ランプからもくもくとけむりが出てきて、目の前に大男が現れました。
「わたしはランプの魔神です。どんなご用でもいたします」
「それなら、食べ物を持ってきておくれ」
「はい、かしこまりました」
 ランプの魔神は、テーブルの上にごちそうを山盛りにしてくれました。
 そのおいしいことといったらありません。
 たとえ王さまでも、これだけのごちそうは食べたことがないでしょう。
 ある日、アラジンは町でお姫さまを見かけました。
 ひと目でそのお姫さまを好きになったアラジンは、そのお姫さまと結婚したいと思いました。
「お母さん、これを持ってお城にいってよ」
 アラジンは、穴の奥から持ち帰った宝石を出してきました。
 アラジンのお母さんが持ってきた宝石を見て、王さまはおどろいていいました。
「これはすばらしい。だが、このような宝石を四十の皿に山盛りにして持ってこれるかな? それが出来れば姫をやろう」
 お母さんからそれを聞いたアラジンは、ランプの魔神をよび出しました。
「宝石を山盛りにした四十の皿を出してくれ」
「かしこまりました。ご主人さま」
 やがて宝石を山盛りにした四十のお皿の行列が、ご殿にやってきました。
 それが王さまのお気にめして、アラジンはお姫さまと結婚することができました。
 アラジンは親切でしたから、国じゅうの人から好かれました。
 けれども、あの魔法使いだけは、アラジンをにくんでいました。
 魔法使いはランプ売りに化けて、アラジンのご殿にやってきました。
 ちょうど、アラジンは留守です。
「古いランプと新しいランプを、取りかえませんか?」
 なにも知らないお姫さまは、魔法のランプを渡してしまいました。
 魔法使いは、さっそくランプの魔神をよび出していいました。
「姫を、遠い国に運んでいけ!」
 つぎの日、王さまはご殿もろともお姫さまが消えていたのでビックリ。
 アラジンはバツとして、首を切られることになりました。
「お願いです。四十日ほど待ってください!」
 許しをもらったアラジンは、お姫さまをさがして歩き回りました。
 ある日、疲れはてて手を洗っていると、指輪の魔神が現れました。
 手を洗うときに、知らず知らずに指輪をこすっていたのです。
「ご主人さま、およびですか」
「おおそうだ! おまえのことをすっかり忘れていた。すぐに姫のところへ連れていっておくれ」
「おやすいごようです」
 指輪の魔人は、すぐにアラジンをお姫さまのもとへ連れて行ってくれました。
 アラジンが現れると、お姫さまがかけ寄ってきていいました。
「あなた。古いランプは、魔法使いのふところにありますわ」
「そうか。では、魔法使いから取り返そう」
 アラジンは魔法使いに眠り薬を飲ませてランプを取り返すと、ランプをこすってランプの魔神をよび出しました。
「眠っている間に、魔法使いを世界の果てへ追い出して、ぼくたちとご殿をもとの所に運んでおくれ」
「かしこまりました。ご主人さま」
 ランプの魔神に運ばれたご殿は、たちまちもとの所にもどりました。
 こうしてアラジンは、お姫さまといっしょにしあわせにくらしたのです。
 そして世界の果てへ追い出された魔法使いは、二度と戻ってくることはありませんでした。


おしまい


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4月21日の世界の昔話 獲物をとられたキツネ


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4月21日の世界の昔話



獲物をとられたキツネ



獲物を取られたキツネ

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♪音声配信


 むかしむかし、ある森に、イタズラ好きのウサギがいました。
 ある日のこと、キツネは狩りに出かけました。
 一日じゅう野原や山をかけ回って、ふくろにいっぱいのえものをつかまえました。
♪おてんとさまは、ピッカピカ
♪野原の風は、そーよそよ
♪おいらの袋は、いっぱいのぱい
 キツネは、とてもごきげんです。
 それを見たウサギは、ニヤリとわらいました。
「しめしめ、あのふくろのえものをよこどりしてやろう」
 ウサギはピョンピョンと飛び出して、道のまん中にゴロリと寝ころがると、死んだふりをしていました。
「うん? ・・・ありゃ、こんな所にウサギが死んでる」
 ウサギを見つけたキツネは、舌をペロリと出しました。
「まるまるふとっていて、うまそうなウサギだな。でも、きょうはふくろにいっぱいえものがあったし、死んだウサギなんかいらないや」
 キツネはウサギをころがしたまま、スタスタといってしまいました。
 ウサギはヒョッコリ起きあがると、大急ぎで森の中を先回りしてキツネの先へ出ました。
「よいしょ」
 ウサギは、また死んだふりをして、道のまん中へ寝ころがりました。
 しばらくして、キツネがやってきました。
「おや? またまたウサギを見つけたぞ」
 キツネは舌をペロリと出すと、しばらく考えました。
「きょうは、いっぱいえものがあるけど、このウサギをおいてかえるのももったいないな。これはあしたの晩ごはんにしようかな。・・・そうだ! さっきのウサギは、あさっての晩ごはんにしよう」
 そう思いつくと、キツネはえものの入ったふくろを地面に置きました。
「ひき返して、さっきのウサギもひろってくるとしよう」
 ふくろを置いたままキツネが走っていったのを見て、ウサギはヒョッコリと起きあがりました。
「うまくいったな。ではキツネくん。これはありがたくちょうだいするよ」
 ウサギは、えものの入ったふくろをかついで、うちへ帰りました。
 さて、キツネはというと、
「おかしいな。死んだウサギが二匹ともいなくなったぞ。それに、えものの入ったふくろも消えちまった」
 キツネは首をかしげると、トボトボと家に帰って行きました。


おしまい


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